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1. ACLの処理は右から左へ処理されます。これはAND結合であるということを意味しません。 1. よってブール論理で解釈するのではなく、ファーストマッチ・ファーストアウトで解釈する必要があります。 1. 接続元IPアドレスに対して、以下の3つが判断されます。 * match and accept(一致かつ受諾) * match and reject(一致かつ拒絶) * no match(一致しない、なので次の設定に委ねる) 1. この時、ネスト({・・・})されていた場合、その内容を評価した結果結果に対して上記3つの判断が実施されます。 |
1. ACLの処理は右から左へ処理されます。これはAND結合であるということを意味しません。 1. よってブール論理で解釈するのではなく、ファーストマッチ・ファーストアウトで解釈する必要があります。 1. 接続元IPアドレスに対して、以下の3つが判断されます。 * match and accept(一致かつ受諾) * match and reject(一致かつ拒絶) * no match(一致しない、なので次の設定に委ねる) 1. この時、ネスト({・・・})されていた場合、その内容を評価した結果結果に対して上記3つの判断が実施されます。 |
BIND9によるダイナミックDNSサーバーの運用
検証環境
- 以下のソフトウェアの利用を前提に検証を実施した。いずれも現時点で最新のリリースに基づいて検証しているが、ある程度古い環境、より新しい環境でも問題無いと思われる。
- OS: FreeBSD 11.2-R
- DNSコンテンツサーバー: BIND9 9.13.2
- 上記以外の環境では、以下の点に相違が発生する。当該環境に応じて読み替えたし。
- インストール方法
- インストールされるディレクトリ
- 逆に以下の点は参考にできる。
- 設定パラメータとその意味
- 運用事例
検証作業内容
- DNSコンテンツサーバーでは「example.jp」ゾーンを運用する。
- 本サーバーでは外部(自身を含む)からのダイナミックアップデート要求に対し、「exmaple.jp」ゾーンに対してレコードの追加・変更・削除を実施する。
DNSコンテンツサーバーの基本設定
DNSサーバーは ports/dns/bind913 をインストールする。
- ここでは特にカスタムする要素は無いので、デフォルトのままとする。
- 説明のため、稼働に必要な最低限の設定とする。
/etc/rc.conf
以下の設定を追加する。
named_enable="YES" named_chrootdir="/var/named" altlog_proglist="named"
※altlog_proglist が既に設定済みの場合、「 named」を追加する。
/usr/local/etc/namedb/named.conf
1 --- /usr/local/etc/namedb/named.conf.sample 2018-09-13 22:12:15.847935000 +0900
2 +++ /usr/local/etc/namedb/named.conf 2018-09-13 22:46:26.048986000 +0900
3 @@ -16,15 +16,20 @@
4 dump-file "/var/dump/named_dump.db";
5 statistics-file "/var/stats/named.stats";
6
7 + recursion no;
8 + allow-query { any; };
9 + allow-recursion { none; };
10 + allow-query-cache { none; };
11 +
12 // If named is being used only as a local resolver, this is a safe default.
13 // For named to be accessible to the network, comment this option, specify
14 // the proper IP address, or delete this option.
15 - listen-on { 127.0.0.1; };
16 + listen-on { any; };
17
18 // If you have IPv6 enabled on this system, uncomment this option for
19 // use as a local resolver. To give access to the network, specify
20 // an IPv6 address, or the keyword "any".
21 -// listen-on-v6 { ::1; };
22 + listen-on-v6 { any; };
23
24 // These zones are already covered by the empty zones listed below.
25 // If you remove the related empty zones below, comment these lines out.
- DNSコンテンツサーバーとして、以下の設定を行うものとする。
- IPv4/IPv6問わず、全てのクエリを受け付ける。
- 再帰問い合わせには答えないものとする。
- よって本設定が行われているゾーン情報のみクエリに対して答える(ルートゾーンを含む)。
- ログ出力設定、ビュー設定、アクセス制御、マスター/スレイブ構成、といった機能については説明しない。
- なお原理上、本設定はマスターサーバーで実施するものであり、スレイブサーバーには適用しない/するものではない。
example.jp ゾーンの定義
/usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key
下記コマンドを実行してTSIGキーを発行する。
tsig-keygen -a hmac-sha256 TSIGキー名. > /usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key chown bind:wheel /usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key chmod 0400 /usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key
/usr/local/etc/namedb/named.conf
1 --- /usr/local/etc/namedb/named.conf.orig 2018-09-13 22:46:26.048986000 +0900
2 +++ /usr/local/etc/namedb/named.conf 2018-09-26 14:33:08.706240000 +0900
3 @@ -383,3 +383,11 @@
4 };
5 };
6 */
7 +
8 +include "/usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key";
9 +
10 +zone "example.jp" {
11 + type master;
12 + file "/usr/local/etc/namedb/dynamic/example.jp";
13 + allow-update { !{ !IPv4アドレス; !IPv6アドレス; any; }; key "TSIGキー名."; };
14 +};
15
/usr/local/etc/namedb/dynamic/example.jp
$TTL 300 @ IN SOA ns.example.jp. domain.example.jp. ( 1 ; serial 7200 ; refresh (2 hours) 900 ; retry (15 minutes) 2419200 ; expire (4 weeks) 86400 ; minimum (1 day) ) IN NS ns ns IN A IPv4アドレス IN AAAA IPv6アドレス
- ここでは参考として SOA と NS レコードのみ設定するものとする。
- また本ファイル作成後、オーナーとパーミッションを以下の通り設定すること。
chown bind:wheel /usr/local/etc/namedb/dynamic/example.jp chmod 0644 /usr/local/etc/namedb/dynamic/example.jp
動作検証
動作検証環境
- 以下のソフトウェアの利用を前提に検証を実施した。いずれも現時点で最新のリリースに基づいて検証しているが、ある程度古い環境、より新しい環境でも問題無いと思われる。
- OS: FreeBSD 11.2-R
DNSクライアントツール: BIND9(ports/dns/bind-tools) ※現時点では 9.12.2P2
- ただし、古いFreeBSD(9.x等)標準の nsupdate コマンドは、TSIGを取り扱えない(コンパイル時無効)ため、やはり ports からインストールする必要がある。
- また既にBIND9サーバー(ports/dns/bind913 など)をインストールしている環境では ports/dns/bind-tools をインストールする必要は無い。
動作検証環境構築および確認
- ダイナミックDNSクライアント側に「/usr/local/etc/namedb/TSIGキー名.key」ファイルをコピーする。
- その際オーナー・パーミッション設定に留意すること。この時、具体的な設置場所については利用するツールに応じて決める。
- クライアントは「allow-update」で指定した「IPv4アドレス」ないし(and/or)は「IPv6アドレス」であることを確認する。
- つまり「allow-update」による指定は、指定IPアドレス以外のダイナミックDNS更新は許可しないことに注意。
- その代わり当該ゾーンの全てのレコードに対してアクセス(追加・変更・削除)可能である。
動作検証の実施
以下のコマンドを実行することにより検証を行う(インタラクティブモードで検証)。
# dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス # /usr/local/bin/nsupdate -k tsig.key > server ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス > update add test.example.jp. 5 TXT "hello, world." > send > quit # dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス "hello, world." #
- この時正常に動作すれば「send」送信後には何もメッセージは表示されない。
- 許可IPアドレス設定(allow-update)にミスがあれば「update failed: REFUSED」が表示される。
よくある質問とその答え
Q.「response to SOA query was unsuccessful」という見慣れないエラーが発生しました。なぜです?設定は完璧なはずです!
# dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス # /usr/local/bin/nsupdate -k tsig.key > server ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス > update add test.example.jp. 5 TXT "hello, hello, world!" > send response to SOA query was unsuccessful # dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス #
A.甘いな。激甘だな。完璧などとおこがましい。 ログファイル1を見れば、 named 起動時に下記のようなメッセージを確認できるはず。
Sep 26 15:12:10 DynamicDNSServer named[21358]: zone example.jp/IN: loading from master file /usr/local/etc/named/dynamic/example.jp failed: file not found Sep 26 15:12:10 DynamicDNSServer named[21358]: zone example.jp/IN: not loaded due to errors.
このケースの場合「file not found」つまりファイル名の指定に間違いがある(×etc/named/、○etc/namedb/)。精進すべし。
正しく設定した場合はログファイルには以下の通り出ている。
Sep 26 15:15:22 DynamicDNSServer named[21470]: zone example.jp/IN: loaded serial 1
Q.実環境でテストしてしまいました!どうやって削除すればいいですか?ゾーンファイル編集すれば良いですか?
A.ダイナミックDNSで追加したならダイナミックDNSで削除しないと。 (サービス停止して)オフラインであるならゾーンファイル編集でもかまいません。 ゾーンファイルは独特なフィードバックが行われています(機械処理故の限界な)ので、編集の際驚かないでください。
# dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス "hello, world." # /usr/local/bin/nsupdate -k tsig.key > server ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス > update delete test.example.jp. TXT > send > quit # dig +short txt test.example.jp @ダイナミックDNSサーバーのIPアドレス
Q.allow-update の指定が意味不明です。まずは解説を!
A.BIND9のACL(アクセスコントロールリスト)の癖となります。詳しくは参考文献をお読みください。 というのは不親切なので、解説すると、
- ACLの処理は右から左へ処理されます。これはAND結合であるということを意味しません。
- よってブール論理で解釈するのではなく、ファーストマッチ・ファーストアウトで解釈する必要があります。
- 接続元IPアドレスに対して、以下の3つが判断されます。
- match and accept(一致かつ受諾)
- match and reject(一致かつ拒絶)
- no match(一致しない、なので次の設定に委ねる)
- この時、ネスト({・・・})されていた場合、その内容を評価した結果結果に対して上記3つの判断が実施されます。
参考文献
注釈
named のデフォルトファシリティは daemon であること、/etc/syslog.conf を変更してない場合、デフォルトのログファイルは /var/log/messages である。 (1)