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* 今回スケーラビリティ(スケールアウト)は考慮しない。 * つまりsendmailとcyrus imapdは同一サーバー内に存在するものとし、双方をコンテナ化等で分離しない。 * 認証(SMTP AUTH)は全てSASLDBを参照する。 |
* スケーラビリティ(スケールアウト)は考慮しない。 * つまりsendmailとcyrus imapdは同一サーバー内に存在するものとし、分離した構成を取らない。 * 認証(SMTP AUTH)は全てSASLDBを参照するものとする。 |
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* SASLAUTHDの導入の動機として、権限分けにともなうミスマッチを解消する目的があるが、本構成では不要である。 | * よってSASLAUTHDの導入の動機として、権限分けにともなう、権限ミスマッチを解消する目的があるが、本構成では不要である。 |
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* 本問題を解消するために、CFLAGSに細工して対応しています。 | |
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* 設定目標としては以下の通りとする。 * バーチャルドメインでの運用を前提とし、サーバー側のアカウント情報や各種設定とは独立して運用する。 * 従来の資料を読み解くと、この辺りが混在していて暗黙のウチに動作しているケース(エイリアスの適用など)があるが、今回それを一切許さない。 * サーバー側はサーバー側で(root宛のメールなど)、バーチャルドメイン側はバーチャルドメイン側で、切り離された環境を構築する。 * その効能の一つとして、cyrus imapd側で持つメールボックスの存在確認をリアルタイムで行えるようにする。 |
* sendmailをインストール後にmilterをインストールする必要がある。 == 設定目標 == * バーチャルドメインでの運用を前提とし、サーバー側のアカウント情報や各種設定とは独立した運用を目指す。 * 各種資料を読み解くと、この辺りが混在していて暗黙のウチに動作しているケース(エイリアスの適用など)があるが、今回それを一切許さない。 * サーバー側はサーバー側で(root宛のメールなど)、バーチャルドメイン側はバーチャルドメイン側で、切り離された環境を構築する。 * その効能の一つとして、cyrus imapd側で持つメールボックスの存在確認をリアルタイムで行えるようにする。 * メールボックスが存在しない宛先への受信拒否が行える。 * 従来、一旦受信してから受信拒否という流れになるが、その場合の対応がバウンスメールの発行となる。 * いわゆるスパムメールに対するバウンスメールの送信は無意味なので、その分、キューイングや再送といった負荷が無くなる。 |
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SASLライブラリがケアしてる設定ファイルにて設定を行う必要があります。 | SASLライブラリがケアしてる設定ファイルにて設定を行う必要がある。 |
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適用可能なオプションとしては下記の物がありますが、CyruIMAPd側の設定との調整を考えるとデフォルトのままで良いかと。 | 適用可能なオプションとしては下記の物があるが、CyruIMAPd側の設定との調整を考えるとデフォルトのままで良いかと。 |
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* `sasldb_mapsize`: 全ユーザーをオンメモリにマッピングするためのサイズ * `sasldb_maxreaders`: SASLDBファイルを同時アクセス可能な最大セッション(プロセス)数 |
* `sasldb_mapsize`: (LMDB固有)全ユーザーをオンメモリにマッピングするためのサイズ * `sasldb_maxreaders`: (LMDB固有)SASLDBファイルを同時アクセス可能な最大セッション(プロセス)数 |
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特に `sasldb_mapsize` と `sasldb_maxreaders` はユーザー数が多くなってきたときに調整が必要となる。 | 特に `sasldb_mapsize` と `sasldb_maxreaders` の設定はユーザー数が多くなってきたときに調整が必要となる。 |
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※IMAPサーバー側で同時アクセス数のリークを確認。 | ※IMAPサーバー側で同時アクセス数のリークを確認。再起動で改善する。 |
CyrusIMAPdとの連携運用
前提条件
- 動作試験環境: FreeBSD12.2および13.0
- 以下の観点からSASLAUTHDに依存しない。
- スケーラビリティ(スケールアウト)は考慮しない。
- つまりsendmailとcyrus imapdは同一サーバー内に存在するものとし、分離した構成を取らない。
- 認証(SMTP AUTH)は全てSASLDBを参照するものとする。
- またSASLDBを参照するにあたって、sendmailおよびcyrus imapd双方に権限上のミスマッチは存在していない。
- よってSASLAUTHDの導入の動機として、権限分けにともなう、権限ミスマッチを解消する目的があるが、本構成では不要である。
ports/mail/sendmail をインストールするが現時点(2021年03月25日)でいくらか不備がある。
- SSL回りの設定方法がいびつなので、これも修正していきたいです。
- 現在のsendmailのSSL証明書の指定方法がよろしくない。
- ECC暗号の使用がprime256v1のみに限定されている。
- 本問題を解消するために、CFLAGSに細工して対応しています。
- milterをインストール(コンパイル)する順番(依存)が存在しているが、見えにくい。
- sendmailをインストール後にmilterをインストールする必要がある。
- SSL回りの設定方法がいびつなので、これも修正していきたいです。
設定目標
- バーチャルドメインでの運用を前提とし、サーバー側のアカウント情報や各種設定とは独立した運用を目指す。
- 各種資料を読み解くと、この辺りが混在していて暗黙のウチに動作しているケース(エイリアスの適用など)があるが、今回それを一切許さない。
- サーバー側はサーバー側で(root宛のメールなど)、バーチャルドメイン側はバーチャルドメイン側で、切り離された環境を構築する。
- その効能の一つとして、cyrus imapd側で持つメールボックスの存在確認をリアルタイムで行えるようにする。
- メールボックスが存在しない宛先への受信拒否が行える。
- 従来、一旦受信してから受信拒否という流れになるが、その場合の対応がバウンスメールの発行となる。
- いわゆるスパムメールに対するバウンスメールの送信は無意味なので、その分、キューイングや再送といった負荷が無くなる。
/etc/make.conf
以下の内容を追記する。
# for sendmail
mail_sendmail_SET= LA NIS SEM TLS DANE SASL SHMEM MILTER SMTPUTF8
mail_sendmail_SET+= SOCKETMAP BLACKLISTD CYRUSLOOKUP PICKY_HELO_CHECK
mail_sendmail_UNSET= BDB LDAP SASLAUTHD
/usr/local/etc/ports.conf
以下の内容を追記する。
mail/sendmail: CFLAGS=-O2 -pipe -DTLS_EC=2 -D_FFR_TLS_USE_CERTIFICATE_CHAIN_FILE -D_FFR_TLS_ALTNAMES -D_FFR_QUEUE_GROUP_SORTORDER
インストール
cd /usr/ports/mail/sendmail && make install
/usr/local/lib/sasl2/Sendmail.conf
以下の内容のファイルを作成する。
pwcheck_method: auxprop auxprop_plugin: sasldb
※SendmailのSASLサポートコードにはSASLの設定に関するコードが含まれておらず、 SASLライブラリがケアしてる設定ファイルにて設定を行う必要がある。
適用可能なオプションとしては下記の物があるが、CyruIMAPd側の設定との調整を考えるとデフォルトのままで良いかと。
sasldb_path: SASLDBファイル(本件ではLMDB)のパス
sasldb_mapsize: (LMDB固有)全ユーザーをオンメモリにマッピングするためのサイズ
sasldb_maxreaders: (LMDB固有)SASLDBファイルを同時アクセス可能な最大セッション(プロセス)数
特に sasldb_mapsize と sasldb_maxreaders の設定はユーザー数が多くなってきたときに調整が必要となる。
※IMAPサーバー側で同時アクセス数のリークを確認。再起動で改善する。
SASLクライアントが参照すべき設定ファイル名は sasl_server_init() 関数に引き渡される appname 引数により決定される。 マニュアルに明記されてないケースで調査が必要な際は参考までに。
https://www.cyrusimap.org/sasl/sasl/reference/manpages/library/sasl_server_init.html