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= インストール =
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= セットアップ =
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== /etc/mail/Makefile.local ==
以下のファイルを作成する。

{{{#!highlight makefile numbers=disable
SENDMAIL_CF_DIR=/usr/local/share/sendmail/cf
}}}

= 切り替え =
{{{#!highlight console numbers=disable
cd /usr/ports/mail/sendmail && make mailer.conf
}}}

なお切り戻しは `make mailer.base` の実行となる。

CyrusIMAPdとの連携運用

前提条件

  • 動作試験環境: FreeBSD12.2および13.0
  • 事前に OSのインストール および 環境構築 が済ませてあること。

  • 以下の観点からSASLAUTHDに依存しない。
    • スケーラビリティ(スケールアウト)は考慮しない。
    • つまりsendmailとcyrus imapdは同一サーバー内に存在するものとし、分離した構成を取らない。
    • 認証(SMTP AUTH)は全てSASLDBを参照するものとする。
    • またSASLDBを参照するにあたって、sendmailおよびcyrus imapd双方に権限上のミスマッチは存在していない。
    • よってSASLAUTHDの導入の動機として、権限分けにともなう、権限ミスマッチを解消する目的があるが、本構成では不要である。
  • ports/mail/sendmail をインストールするが現時点(2021年03月25日)でいくらか不備がある。

    • SSL回りの設定方法がいびつなので、これも修正していきたいです。
      • 現在のsendmailのSSL証明書の指定方法がよろしくない。
      • ECC暗号の使用がprime256v1のみに限定されている。
      • 本問題を解消するために、CFLAGSに細工して対応しています。
    • milterをインストール(コンパイル)する順番(依存)が存在しているが、見えにくい。
      • sendmailをインストール後にmilterをインストールする必要がある。

設定目標

  • バーチャルドメインでの運用を前提とし、サーバー側のアカウント情報や各種設定とは独立した運用を目指す。
  • 各種資料を読み解くと、この辺りが混在していて暗黙のウチに動作しているケース(エイリアスの適用など)があるが、今回それを一切許さない。
  • サーバー側はサーバー側で(root宛のメールなど)、バーチャルドメイン側はバーチャルドメイン側で、切り離された環境を構築する。
  • その効能の一つとして、cyrus imapd側で持つメールボックスの存在確認をリアルタイムで行えるようにする。
    • メールボックスが存在しない宛先への受信拒否が行える。
    • 従来、一旦受信してから受信拒否という流れになるが、その場合の対応がバウンスメールの発行となる。
    • いわゆるスパムメールに対するバウンスメールの送信は無意味なので、その分、キューイングや再送といった負荷が無くなる。

インストール

/etc/make.conf

以下の内容を追記する。

# for sendmail
mail_sendmail_SET=    LA NIS SEM TLS DANE SASL SHMEM MILTER SMTPUTF8
mail_sendmail_SET+=   SOCKETMAP BLACKLISTD CYRUSLOOKUP PICKY_HELO_CHECK
mail_sendmail_UNSET=  BDB LDAP SASLAUTHD

/usr/local/etc/ports.conf

以下の内容を追記する。

mail/sendmail: CFLAGS=-O2 -pipe -DTLS_EC=2 -D_FFR_TLS_USE_CERTIFICATE_CHAIN_FILE -D_FFR_TLS_ALTNAMES -D_FFR_QUEUE_GROUP_SORTORDER

インストール

cd /usr/ports/mail/sendmail && make install

セットアップ

/usr/local/lib/sasl2/Sendmail.conf

以下の内容のファイルを作成する。

pwcheck_method: auxprop
auxprop_plugin: sasldb

※SendmailのSASLサポートコードにはSASLの設定に関するコードが含まれておらず、 SASLライブラリがケアしてる設定ファイルにて設定を行う必要がある。

適用可能なオプションとしては下記の物があるが、CyruIMAPd側の設定との調整を考えるとデフォルトのままで良いかと。

  • sasldb_path: SASLDBファイル(本件ではLMDB)のパス

  • sasldb_mapsize: (LMDB固有)全ユーザーをオンメモリにマッピングするためのサイズ

  • sasldb_maxreaders: (LMDB固有)SASLDBファイルを同時アクセス可能な最大セッション(プロセス)数

特に sasldb_mapsizesasldb_maxreaders の設定はユーザー数が多くなってきたときに調整が必要となる。

※IMAPサーバー側で同時アクセス数のリークを確認。再起動で改善する。

SASLクライアントが参照すべき設定ファイル名は sasl_server_init() 関数に引き渡される appname 引数により決定される。 マニュアルに明記されてないケースで調査が必要な際は参考までに。

https://www.cyrusimap.org/sasl/sasl/reference/manpages/library/sasl_server_init.html

/etc/mail/Makefile.local

以下のファイルを作成する。

SENDMAIL_CF_DIR=/usr/local/share/sendmail/cf

切り替え

cd /usr/ports/mail/sendmail && make mailer.conf

なお切り戻しは make mailer.base の実行となる。

参考文献

sendmail/cyrus-imapd (最終更新日時 2022-01-06 10:49:07 更新者 NorikatsuShigemura)