= kermit = kermit は(シリアル)通信ソフトウェアである。 cu(1) や tip(1) といったツールもあるが、インタラクティブな通信中にファイル転送が行えたりするといった機能を備えているツールである。 <> == 基本的な使い方 == 基本的には kermit コマンドを実行して、シリアルデバイス(ここでは /dev/cuaU0)、シリアル速度(115200bps)を指定して、 接続(connect)すればよい。 {{{ # kermit > set line /dev/cuaU0 > set speed 115200 > connect Connecting to /dev/cuaU0, speed 115200 Escape character: Ctrl-\ (ASCII 28, FS): enabled Type the escape character followed by C to get back, or followed by ? to see other options. ---------------------------------------------------- }}} 上記説明にあるように、この状態から脱出(コマンドモードに移行)するには、CTRL-\ を押した後 C を打てば良い。 終了はそのまま exit コマンドを打つ(quit でもよい)。 {{{ C-Kermit> exit Closing /dev/cuaU0...OK }}} CTRL-\(エスケープキャラクター)については色々難しい点(変更可能なのだが)があるので、これで覚えておくのが良いと思われる。 == カスタマイズ == ~/.kermrc ファイルを作成することで、シリアルデバイスや速度と言った設定を事前に設定しておける。 先の例だと、.kermrc ファイルを下記のように設定すればよい。 {{{ set line /dev/cuaU0 set speed 115200 }}} ||<#FFFF00> 通信設定(単位) ||<#FFFF00> パラメータ名 ||<#FFFF00> デフォルト値 ||<#FFFF00> 選択肢 || || 通信デバイス || line || || || || 通信速度(bps) || speed || 9600 || 9600, 115200 等 || || フロー制御 || flow-control || || rts/cts, xon/xoff, none || || データビット(byte/bit) || terminal bytesize || 8 || 5, 6, 7, 8 || || ストップビット(bit) || stop-bits || 1 || 1 or 2 || || パリティ || parity || none || even, odd, none || || || carrier-watch || || on, off ||