目次
Extra Packages for Enterprise Linux(EPEL)
- CentOSと共存共栄を前提に作られたYUMリポジトリです。
- CentOS標準では足りないパッケージを【補って】くれます。
- その代わり、CentOS標準とは競合するパッケージ(最新のライブラリなど)のインストールは行われません。
- それほど最新のパッケージが提供されているわけではありません。過度の期待は禁物です。
- なお yum update によりEPEL提供パッケージへ更新されるような事態は発生しません。
- 基本的には全ての環境でEPELをインストールすることをお勧めします。
EPELセットアップ
リポジトリ名 |
デフォルト |
GPGパス |
所属パッケージ |
epel |
有効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
epel-debuginfo |
無効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
epel-source |
無効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
epel-testing |
無効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
epel-testing-debuginfo |
無効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
epel-testing-source |
無効 |
/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL |
epel-release |
- 通常の利用において、上記リポジトリが有効で問題無い。
- GDBでデバッグしたい向けは、debuginfo リポジトリを有効にして当該パッケージに該当するパッケージを追加インストールすること。
- ソースについては言うまでも無く。
全CentOS共通(CentOS5以降)
yum -y install epel-release
なお古いCentOS5ではRPMでインストールする手段について解説されていることもありますが、その場合下記の通り指定します。
rpm -Uvh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-5.noarch.rpm
dl.fedoraproject.orgではなく、EPELのFAQにあるようなdownload.fedoraproject.orgを指定した場合、下記のようなエラーメッセージとともに停止します。
# rpm -Uvh http://download.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-5.noarch.rpm
Retrieving http://download.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-5.noarch.rpm
error: skipping http://download.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-5.noarch.rpm - transfer failed - Unknown or unexpected error
warning: u 0x6930b90 ctrl 0x6931f20 nrefs != 0 (download.fedoraproject.org http)
これは、download.fedoraproject.orgからの応答が、RPM自体を返すのではなく、ミラーサイトにリダイレクトしていることが原因となります。 CentOS5までのRPMコマンドは、リダイレクトを処理できなかったため、事前にダウンロードしておくなど、なんらかの手段で回避する必要がありました。 今時はyum installで入るので気にする必要はありません。
更にCentOS5のRPMコマンドには https:// でアクセスに対応していないため、http:// に置き換えて実行する必要があります。 この制限はYUMコマンドには無いため、.repo ファイルに https:// が書いてあっても問題ありません。
CentOS4環境
rpm -Uvh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/4/i386/epel-release-4-10.noarch.rpm
ないしは
rpm -Uvh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/4/x86_64/epel-release-4-10.noarch.rpm
EPELインストール例
通常のCentOS標準パッケージと同じ扱いとなりますので、明示的にこれを入れるというパターンはありません。